FreeBSD(98) ハンドブック : FreeBSD(98)でIP接続 : NIS : FreeBSD以外の計算機が混在した環境
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3.10.4. FreeBSD以外の計算機が混在した環境

FreeBSDのみで NISドメインを構成する場合は上記の設定で 使用できますが、他の計算機が混在している場合は注意しなければ ならない点があります。ひとつは、パスワードの暗号化方式で、 もうひとつはシャドーパスワードです。

FreeBSDは標準で MD5という方法でパスワードの暗号化を行ないます。 この方法は DESによる暗号化よりもクラックに強いといわれています。 しかし、一般的にはDESによりパスワードを暗号化するため、 FreeBSD以外の計算機が混在する環境では FreeBSDの方も DESによる パスワードの暗号化を行なう必要があります。 ただし、DESの暗号化を行なうパッケージをアメリカから入手すると アメリカの輸出規制に抵触します。 合法的な暗号化を行なうパッケージの入手およびインストール方法は Install.98を参照して下さい。

つぎにシャドーパスワードについて説明します。FreeBSDでは passwdmaster.passwd を区別します。 前者には暗号化されたパスワードは含まれず、すべてのユーザが 読むことができます。後者には暗号化されたパースワードが含まれ、 特権ユーザのみ読むことができます。NISでもこの機能は有効に なるのですが、FreeBSD以外の NISクライアントがある場合には 不都合が生じます (FreeBSD以外の NISクライアントは 暗号化パスワードを取得できない)。もし FreeBSD以外の NISクライアントがある場合、/var/yp/Makefile に、

UNSECURE = "True"
と記述することにより、passwd.bynamepasswd.byuid のマップに暗号化されたパスワードを 含めることができます。(当然、セキュリティーレベルは下がります)


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