CPUアクセラレータなどを使用している場合は適切に指定することで その性能が発揮されます。
CyrixのCx5x86を使用する場合、このオプションを指定するとライト バックキャッシュが有効になります。そのほか、内部3倍速モードや 分岐予測などの機能が有効になります。このオプションを使用する 場合は ``CYRIX_486DLC'' オプションを指定しないで下さい。
Cyrixの5x86を使用している場合、このオプションを指定すると、 パイプラインの効率を上げるためにメモリアクセスの順番を変更する機 能が有効になります。この場合、メモリマップドI/Oを使用する デバイス(例えばXFree86でmmioを指定する場合)は正しく動作しない 可能性があるので注意して下さい。
CyrixのCx486DLC/SLC/DLC2/SLC2を使用する場合、このオプションを 指定するとキャッシュが有効になります。このオプションを指定 しないとキャッシュが有効になりません。上記のCyrix製CPU以外(5x86や Intelや AMD)などを使用する場合は、指定しないで下さい。
IBM486SLC2/SX3とCyrix製数値演算コプロセッサを使用する場合、この オプションを指定すると、キャッシュが有効になり、内部2倍速に なります。ただし、キャッシュが有効なのは、0-640KBと1MB-14MBの合計 13.6MBのみです。IBM486SLC2/SX3を使用しない場合は、指定しないで 下さい。
コプロなし/Intel製コプロの場合、/sys/pc98/i386/locore.s
の
#ifdef IBM486で囲われた部分の、 <hr>
movl $0x00009c92,%eax # If usingIntel-FPU,set "1c92" instead.<hr> という行を <hr>
movl $0x00001c92,%eax # If using Cyrix-FPU,set "9c92" instead.<hr> と修正してkernelを再構築してください。 ただしこの修正による動作の確認はしていません。
/sys/pc98/i386/locore.s
の
#ifdef IBM486で囲われた部分の <hr>
movl $0x000000d0,%edx # 13MB(0x0d) cache.(over1MB-14MB region)<hr> という行を <hr>
movl $0x000000e0,%edx # 14MB(0x0e) cache.(over1MB-15MB region)<hr> と修正してkernelを再構築してください。 ただしこの修正による動作の確認はしていません。
HLT命令が実行された時にサスペンドモードに移行して消費電力を軽減 させます。いまのところCyrixの5x86のみ有効です。他のCPUでは無効です。
この機能のテストは不十分です。
一部の286マシン用CPUアクセラレータボードでは、数値演算コプロセッ サのエラー信号を認識できません。そのような機種で数値演算コプロ セッサを使用する場合は、このオプションを指定して下さい。
このオプションを指定してもエラー信号を正しく処理できる ようにはなりません。一部のアプリケーションの演算時のエラーを 使用する機能は使用できません。