FreeBSD(98) ハンドブック : 30分でわかるシステムの再構築 : configファイルの中身 : 必須のキーワード
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1.2.1. 必須のキーワード

以下のキーワードは必須です。

machine ``pc98''

config(8)にPC98アーキテクチャのカーネルを作成することを指示し ます。書き換えないで下さい。

cpu ``cpu_type''

使用するCPUを指定します。

cpu_type の部分には以下のいずれかが指定できます。

I386_CPU

i386DX/SXおよびそれらの互換プロセッサを使用する場合に指定します。

I486_CPU

i486DX/SX/DX2/DX4/ODPおよびそれらの互換プロセッサを使用する場合に 指定します。

I586_CPU

Pentiumプロセッサおよびその互換プロセッサを使用する場合に 指定します。

I686_CPU

Pentium Proプロセッサおよびその互換プロセッサを使用する場合に 指定します。

複数のCPUを指定することも可能です。

ident SARU

configファイルの名前と同じものを記述します。

maxusers 10

カーネル内のいくつかのテーブルの大きさを決定するために使用され ます。``最大ユーザ'' となっていますが、この数を越えるユーザがログ インしても使用できます。この値が小さいとファイルが作成できなく なったり、新たなプロセスが起動できなくなる可能性があります。

options ``PC98''

機種依存のソースコードに対し、PC98アーキテクチャのコードを使用 するように指示します。必ず指定して下さい。これがないと動きません。

config kernel root on ... dumps on ...

作成するカーネルを指定します。root on の後にはルートパーティションを 置くディスクを指定します。dumps on の後にはカーネルが吐く coreをどこに受けるかを指定します。ルートパーティションは、指定 したディスクの aパーティションに、dumpsは bパーティションに なります。もし、dumpsを省略した場合は、ルートパーティションと同じ ドライブになります。SCSIハードディスクで起動する場合は <hr>

config  kernel root on sd0 dumps on sd0
<hr> というように指定します。sdの後の数字は実際のドライブ構成に合わせて 変更します。FreeBSDのパーティションの有無に関わらず全ての ハードディスクおよびMOが sdに割り当てられるので注意して下さい。 また、IDEハードディスクで起動する場合は <hr>
config kernel root on wd0 dumps on wd0
<hr> と指定して下さい。

options AUTO_CLOCK

システムクロックが8MHz系か10MHz系かを自動判別します。この オプションを指定しない場合は、8MHz系または10MHz系のいずれかでしか 正常に動作しないカーネルになります。

options ``PC98_8M''

システムクロックが8MHzの機種で、AUTO_CLOCKを使用しない場合は 必ず指定して下さい。また、10MHz系の機種でAUTO_CLOCKを使用しない 場合は必ずコメントアウトするか消去して下さい。

device npx0 at isa? port ``IO_NPX'' irq 14 vector npxintr

コプロセッサデバイスです。数値演算コプロセッサの有無にかかかわらず 消さないで下さい。


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