FreeBSD(98) ハンドブック : 30分でわかるシステムの再構築 : カーネルの再構築
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1.1. カーネルの再構築

まず、カーネルの再構築の方法を説明します。

まず、/sys/pc98/conf にカーネルの設定内容を書いたファイル (ここでは、SARU としておきます) を作成します。 とりあえずは、GENERIC98 をコピーし、後で 述べる内容に従って書き換えます。(ゼロから書くとよく間違えることが ありますので、GENERIC98 をコピーして使用することをお勧め します。)

        # cd /sys/pc98/conf
        # cp GENERIC98 SARU
        # vi SARU
    
つぎに、config(8) を使用します。これは、必ず 98用の /usr/sbin/config を使用して下さい。
# config SARU
Removing old directory ../../compile/SARU (出ない時もある)
Kernel build directory is ../../compile/SARU
つぎにカーネルを作るディレクトリに移動します。
# cd ../../compile/SARU
または
# cd /sys/compile/SARU
ここで、compile の次のディレクトリ名は configファイルの 名前になります。

次にファイルの依存性を設定します。

# make depend
いよいよコンパイル。
# make
エラーがなければ成功です。エラーがあった場合はとりあえず configファイルの中身を疑ってみて下さい。

最後に恐怖のインストールです。

# make install
古いカーネルは kernel.old として保存されます。これで、 リブートすれば新しいカーネルが動きます。
# reboot
不幸にも動かない場合はリブートできればリブートし、 ハングアップした時はリセットして下さい。そして、ブート時の カーネルの名前を入れろといってきた時 (Boot:と表示されている時) に
kernel.old<CR>
と入力してください。これで古いカーネルでブートします。

注意!

使用する make は FreeBSD に付属の ucb make です。 GNU make ではコンパイルできないので注意して下さい。


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