PPPは、接続する双方の計算機上で pppd(8)を実行することにより実現します。 pppdは
/usr/sbin/pppd
が
存在し、ディレクトリ /etc/ppp
が存在する必要があります。
以下の説明では、inu(192.168.0.16) がサーバで、 neko(192.168.0.17)がクライアントであると仮定します。
サーバー側では、設定ファイル /etc/ppp/options
に
以下のような設定を行ないます。
<hr>
crtscts # ハードウェアフロー制御 netmask 255.255.255.0 # クラスCのネットマスク 192.168.0.16:192.168.0.17 # 自分のIPアドレス:相手のIPアドレス domain wannyan # ネットワーク名 passive # サーバ用の設定<hr>
クライアント側では、設定ファイル /etc/ppp/options
に
以下のような設定を行ないます。
<hr>
ctrscts # ハードウェアフロー制御 netmask 255.255.255.0 # クラスCのネットマスク 192.168.0.17:192.168.0.16 # 自分のIPアドレス:相手のIPアドレス domain wannyan # ネットワーク名 defaultroute # クライアント用の設定<hr>
設定ファイルを作成したら、まず、サーバで pppdを実行し、 次にクライアントで pppdを実行します。pppdの書式は、
pppd device speedです。deviceには、使用するデバイスファイルを、speedには、 通信速度を指定します。
/dev/cuaa0
から
19200ボーで通信を行なう時は、
# pppd /dev/cuaa0 19200として下さい。双方で pppdを実行したら、netstatを用いて確認してみます。
# netstat -I pppとしたとき、PPPが正常に使用できる状態であれば、
Name Mtu Network Address Ipkts Ierrs Opkts Oerrs Coll ppp0 1500 <Link> 4 0 5 0 0 ppp0 1500 wannyan inu 4 0 5 0 0
というように表示されます。