FreeBSD(98) ハンドブック : 30分でわかるシステムの再構築 : FreeBSD(98) 30行モード : カーネルの設定
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1.6.1. カーネルの設定

30行表示を有効にするためには30行表示対応のカーネルを作成する 必要があります。そのためには、

    /sys/pc98/pc98/module.h             (30行表示のパラメータ)
    /sys/pc98/conf/XXX                  (カーネルconfigファイル)
    
を編集しなければなりません。

1.6.1.1. module.hの編集

/sys/pc98/pc98/module.hを適当なエディタを用いて 編集します。変更するのは、 <hr>

        #define LINE30_ROW      30
        #define _CR     80
        #define _VS     7
        #define _HS     6 + 1
        #define _HFP    10 + 1
        #define _HBP    7 + 1
        #define _VFP    7
        #define _VBP    25
<hr> の部分です。これ以外のところを書き換えてはいけません。 これらの値は、DOS上の 30biosシリーズの mkmodule.com の 表示する値を使うことができます。あらかじめDOS上で確認しておくと 便利です。また、mkmodule の出力から半自動的に作成することも できます。

1.6.1.2. module.hの半自動作成

module.h の作成ですが、mkmodule を使用できる場合は、 その出力から半自動的に作成することができます。手順は以下の通りです。

  1. 2HCディスクを用意する。
  2. MS-DOS上で mkmodule.com を実行する。
  3. 適当な状態になったらリターンキーを押す。
  4. SHIFT+F10を押し、module??.inc というファイルを作成する。
  5. 1画面の行数をメモする。
  6. ESCキーを押し、mkmodule を終了する。
  7. 4で作成した module??.inc を2HCディスクにコピーする。
  8. FreeBSD(98) を起動する。
  9. 2HCディスク上の module??.inc を適当なディレクトリーに コピーする。
  10. mk30line を実行する。
  11. "Enter module file name: "と聞いてくるので、 module??.inc の正しいファイル名を入力し、 リターンキーを押す。
  12. "Enter number of lines: "と聞いてくるので、1行の行数を入力 する。
これにより、module??.inc にしたがって /sys/pc98/pc98/module.h が作成されます。

注意

/sys/pc98/pc98/module.hの 書き込みパーミションが 無いと実行できません。

1.6.1.3. configファイルの設定

/sys/pc98/conf の下のカーネルのconfigファイルに、 <hr>

options         "LINE30"
<hr> を加えて下さい。もし、すでにある場合は変更する必要はありません。 また、コメントアウトされている場合は、`#'を外して下さい。

1.6.1.4. カーネルの再構築

いつものように(?)カーネルを再構築して下さい。カーネルの再構築の解説は カーネルの再構築 にあります。


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