ブートローダヘルプ

ようこそ SUSE LINUX 9.1

このメニューから機能を選択できます。このヘルプの操作に困ったときは、 F1を押してヘルプの記述を見ることができます。 このメニューにおける機能は、以下の通りです。

ハードディスクから起動: これはシステムになんら 変更を行いません。インストールしてあるオペレーティングシステムを起動する だけです。

インストール: このインストールモードは、大部分のコンピュータで機能します。 しかし、ブート時のシステムのフリーズや、ディスクコントローラやネットワーク カードなどの検出に問題がある場合は、以下のインストールオプションを試してみて ください。

インストール - ACPI無効: 古いコンピュータの中には、 ACPIに対応していなかったり、問題があったりするものがあります。 この設定では、カーネルのACPIサポートを無効にしますが、IDEハードディスクの DMA設定など多くのパフォーマンスにかかわる設定はそのままにします。

インストール - セーフ設定: インストールでうまくいかなかった場合は、この設定で動作する可能性が あります。

手動インストール: この項目は上級者用です。 このオプションでは多くのことを行えます。例えば、モジュールのロードを、 レスキューシステムが起動する前に行えます。

レスキューシステム: 小さなLinuxシステムをRAMに 展開します。これは、システムが正しく機能しなくなったときに有効です。 システム起動後、rootとしてログインできます。

メモリテスト: メモリテストでは、インストール時の メモリテストよりも多くのことを行います。広範囲にわたりストレステストを 行うことで、ハードウェアの問題を検出します。

起動オプション: 起動オプションではシステムの動作を 変更できます。これらは、カーネルの設定になります。

F1 Help: このヘルプは、ブート画面のアクティブな 項目が何であるかを判断して内容を表示します。 ヘルプの詳細もあります。

F2 Video Mode: インストール時の解像度を 指定できます。グラフィックインストールで問題が発生する場合は、 text modeをお使いください。

F3 Installation Source: インストール元を選択します。

F4 Language: ブートローダで使う言語とキーボード マッピングを指定します。

F5 Kernel Startup: 通常の場合、カーネルが表示する メッセージを見る必要はないでしょう。これを変更するには、F5を 使います。

F6 Driver Update: 新しいコンピュータの場合、 インストール時にドライバのアップデートが必要になることがあります。


ヘルプの利用

ブートローダのオンラインヘルプは、状況に応じて内容を切替えます。 たとえば、選択しているメニューアイテムに関する情報を表示したり、 起動オプションを編集している場合は、カーソルがある位置のオプションに関する 情報を表示します。

操作キー

上矢印: 前リンクの選択
下矢印: 次リンクの選択
左矢印, Backspace: 前トピックに戻る
右矢印, Enter, スペース: リンクを進む
Page Up: 1ページスクロールアップ
Page Down: 1ページスクロールダウン
Home: 最初のページに移動
End: 最後のページに移動
Esc: ヘルプの終了


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Driver Update

フロッピーやCD-ROMからドライバアップデートを行う場合は、F6キーを 押します。ブートローダはLinuxカーネルを読み込んだ後、ドライバアップデート のメディアを挿入を求めてきます。

一般的には、ドライバアップデートはフロッピーで提供され、新しいバージョンや バグ修正のものが含まれます。

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Video Modeの選択

F2を押すと、グラフィックカードでサポートされているビデオモードが 表示されます。モニタで表示できる一番上位のモードが選択されます。

モニタが自動検出されない場合は、一覧の中から適当なモードを選択してください。

インストール時にグラフィックカードに関する問題が発生した場合は、 text modeをお使いください。

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Splashモードの選択

F5でsplashスクリーンモードを変更できます。 カーネルオプションのsplashを直接設定できます。

native splashスクリーンを無効化 (splash=0 と同じ)

verbose ピクチャとカーネル、起動メッセージを表示

silent カーネルと起動メッセージのすべてを無効化して、進行状況のみ 表示


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言語とキーボードレイアウトの選択

F4でブートローダで使う言語とキーボードレイアウトを変更できます。

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Installation Source

F3でインストール元を指定できます。

これは、起動オプションにinstallを指定することと 同じです。

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インストール

デフォルトインストールを開始するにはインストールを選択します。 起動オプションに入力された値は利用されます。 この項目では、一般的なハードウェアで利用できる多くの機能を使うように なります。



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ハードディスクから起動

ハードディスクのシステムを起動する場合は、ハードディスクから起動を 選択します。これには、システムが正しくインストールされている必要があります。 最初のハードディスクのMBR(マスタブートレコード)から、起動します。 最初のハードディスクのデバイスIDは、BIOSから提供されます。

CDやDVDを入れたままにして起動した場合は、これを使ってハードディスクから コンピュータを起動することができます。



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インストール - ACPI無効

SUSE LINUXでは、カーネル2.4の頃よりACPIをサポートしています。 新しいハードウェアの中には割込みコントロールにACPIを必要としているものが あります。ACPIはAPMを完全に置き換える機能を提供しています。

カーネルを起動するときに問題が発生した場合は、インストール - ACPI無効 を選択します。ACPIを利用した場合に起こるよくある例は、以下の通りです。

* ブート時のカーネルフリーズ
* PCIカードが検出されない、もしくは正しく初期化できない



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インストール - セーフ設定

インストール時にハングアップしたり、その他のエラーが発生した場合は、 インストール - セーフ設定を選択します。 このオプションでは、IDEのDMAとすべての電源管理機能を無効化します。 以下のカーネルオプションもご覧ください。apmacpiide

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手動インストール

手動インストールでは、システムをインストール前、あるいは レスキューシステムを起動前に、パラメータを調整できます。 これは、上級者用です。

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レスキューシステム

レスキューシステムはRAMディスクで動作する小さいシステムです。 これを利用することで、インストールしたシステムに変更を加えることができます。 このシステムには低レベルのツールしかありませんので、上級者向けです。



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メモリテスト

メモリテストでは、システムのハードウェアに対してストレステストを 行うことができます。主目的は壊れたRAMを検出することですが、システムの他の 部分に対してもストレスをかけることができます。
このテストにより、多くの問題を発見することができますが、エラーがなかった からといって、メモリに問題がないことを保証するものではありません。


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起動オプション

2つの起動オプションがあります。1つは、インストーラにかかわるもの。 もう1つは、カーネルオプションです。 一般的に使われるオプションは、以下の通りです。

a) インストーラオプション

install - インストール元の指定
ネットワークオプション -- ネットワークオプション
vncオプション -- VNC経由のインストールオプション

b) カーネルオプション

splash -- splashスクリーンの動作
apm -- 電源管理の切替え
acpi -- advanced configuration and power interface
ide -- IDEの制御


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インストーラオプション: install

デフォルトでは、ローカルのCD-ROMがインストール元として使われます。 ネットワークインストールでは、installオプションを使ってください。 利用可能なインストールプロトコルは、以下の通りです。
* FTP
* NFS
* HTTP
記述方法は、標準URLと同じです。たとえば、サーバが192.168.0.1にあり、NFSで /installディレクトリからインストールを行う場合は、以下のようになります。

install=nfs://192.168.0.1/install

ネットワークカードはdhcpで設定可能であるか、 network optionsに記述されている方法で パラメータを設定する必要があります。


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カーネルオプション: splash

slpashスクリーンは、システムが起動するときに表示するピクチャのことです。

splash=0

splashスクリーンを無効にします。 古いモニタやエラーが発生する場合などに有効です。

splash=verbose

splashスクリーンを有効にして、カーネルと起動 メッセージを表示します。

splash=silent

splashスクリーンを有効にしますが、メッセージは表示しません。 進行状況を示すバーが表示されます。

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インストーラオプション: ネットワークオプション

ネットワークインタフェースに関する設定を行うことができます。 ハードウェアはYaST2によってあとから検出されます。最低限設定しなければ ならないオプションは、ホストのIPアドレスとネットマスクです。以下はその 一例です。

hostip=192.168.0.10 netmask=255.255.255.0

もしくは、短い形式で指定する場合は以下のようになります。

hostip=192.168.0.10/24

ネットワークからのインストールを選択して、 これらのオプションを設定しなかった場合は、dhcpを使って ネットワークインタフェースを設定します。 デフォルトゲートウェイを指定する場合は、gatewayオプションを 使います。以下はその一例です。

gateway=192.168.0.8


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インストーラオプション: vnc

VNCインストールを有効にするにはvncとvncpasswordパラメータを指定します。

vnc=1 vncpassword=example

VNCサーバが起動し、リモートシステムからVNCクライアントを使ってYaST2を操作 できるようになります。


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カーネルオプション: apm

APMはコンピュータで利用されている2つの電源管理方式のうちの1つです。 ラップトップ型のコンピュータで主に必要な機能を提供しており、ディスクの サスペンドや、パワーダウン後の電源オフなどを行います。 APMはBIOSに依存しており、これが正しく機能していないと、利用が制限されたり 場合によってはコンピュータそのものが使えなくなることがあります。 そのため、このパラメータを無効にすることもあります。

apm=off -- APMを無効化

とても新しいコンピュータでは、新しい方式のACPIよりも 有効なことがあります。

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カーネルオプション: acpi

ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) は、オペレーティング システムとBIOSの間で電源と設定の管理を行う標準インタフェースです。 デフォルトでは、2000年より新しいBIOSを検出した場合にacpiが 有効になります。一般的にACPIで使われるパラメータには、以下のものが あります。

pci=noacpi -- PCI割込みにACPIを使わない
acpi=oldboot -- 起動にかかわりのあるACPIのみ有効化
acpi=off -- ACPIを完全に無効化
acpi=force -- 2000年以前のBIOSでもACPIを有効化

新しいコンピュータでは、apmではなく こちらを使います。

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カーネルオプション: ide

IDEは多くのデスクトップコンピュータで使われています。 このIDEでなんらかの問題が発生した場合は、以下のカーネルパラメータを 使って回避できることがあります。

ide=nodma -- IDEドライバでDMAを使わない


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